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円成寺(えんじょうじ)
【宗派】真言宗御室派
【所在地】奈良県奈良市忍辱山町1264
聖武天皇が狩をした際、我が子を流れ矢にあたって死んだ鳥見(とみ)郷の名族真弓長弓(まゆみながゆみ)を哀れんで、行基に命じて建立させたと云われています。本堂は、棟木銘によると、弘安2年(1279)に再建されたものです。桁行5間、梁間6間で、屋根は入母屋檜皮葺きです。鎌倉中期の天竺用の影響を受けた和様仏堂でその寺号の通り“弓”のような大きく反った屋根が見所です。もちろん国宝の指定を受けています。本尊は十一面観音立像で、納めている黒漆厨子とともに国の重要文化財となっています。石造文化財としては、紀年、天文22年(1554)の役の行者像板碑などがあります。なお、本堂内拝観の際には、事前の連絡が必要です。ご注意ください。塔頭(たっちゅう)の薬師院、円生院(えんしょういん)、法華院では精進料理や宿坊としても一般に開放され5000円〜8000円、一泊二食付で宿泊することもできます。
寺伝では天平勝宝8年(756)聖武・孝謙両天皇の勅願により、鑑真和上の弟子、唐僧虚瀧(ころう)和尚の開創と書かれています。しかし、史実には平安中期に命禅(みょうぜん)上人が十一面観音を本尊として開基したのが始まりです。のち浄土信仰の寺となり、仁平三年(1153)に仁和寺の寛遍が真言密教の一派忍辱山流を起こし、鎌倉時代に堂宇整備を整備しました。応仁の乱の兵火で伽藍の大半を消失。後に再建し江戸時代には山内に23ヶ寺ありましたが、明治維新後は衰退しましたが、近年本堂の解体修理、仏像の補修、庭園整備、多宝塔を再建されました。山号は「忍辱山(にんにくせん)」といいます。奈良市郊外にあるため、人も少なく静寂さが漂う寺院です。そのため、車で行くと奈良駅周辺から約15分程度ですが、バスを利用すると、日に数便しかありませんので、事前に時刻表を調べる必要があります。
なんと言ってもここのお寺さまの見所は1999年に国宝の指定を受けた運慶作の大日如来像です。木像ではこの大日如来像が唯一の国宝です。この像の台座には「大佛師康慶実弟子運慶」の墨書に花印があり運慶の青年時代の作品と推定できます。仏師さんの間でも人気の高い仏像です。この他に重要文化財の楼門や春日造の本堂も見所です。円成寺の奥は「柳生十兵衛」でおなじみの「柳生の里」です。
時期『11月の紅葉 夏でも涼しい』
仏像『多宝塔 大日如来像(平安時代)』
建築『楼門(室町時代)重文』
香華堂 京都市下京区油小路通松原上ル TEL. 075-361-2134 FAX. 075-371-0371
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