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2004年1回目のお話はご本尊お木像についてのお話です。浄土真宗のお木像は立像です。これは、同じ立像でも天台系の阿弥陀如来さまは片足を一歩踏み出した臨終来迎を表し、浄土真宗の阿弥陀さまは両足を揃え平成業成(へいぜいごうじょう)を表しています。寺院用仏像の眼(まなこ)は目の部分を刳り抜き、内側から水晶やガラスが嵌め込んであります。これを玉眼(ぎょくがん)といいます。これに対し外側から刳り抜かずに眼を彫る方法を彫眼(ちょうがん)といいます。小さな仏像や古い時代の仏像はこの技法がとられています。 お衣は1枚の布がかかっているように見えますが、図1は座像ですが、ご覧いただくと2枚の布をお召しになっています。下の衣を「僧技支(そうぎし)」、上にかかっているのを「袈裟(けさ)」といいます。東西の大きな違いは袈裟の有無です。本願寺派は右肩に袈裟がないですが、大谷派は袈裟がかかっています。

次に材質や技法についてお話しましょう。材質は寺院用の場合は檜や紅松が多く、その上に漆を塗り金箔を押している仏像(漆箔仏(しっぱくぶつ)ともいう)がほとんどです。漆箔仏にする場合はお顔や胸など袈裟がかかっていない肌の部分を肌粉(はだふん)という金粉仕上げにします。これはお顔を金箔で光らせるのではなく、その光を金粉で押さえ、優美な表情に仕上げるためです。
お仏壇用も古くからある仏像は漆箔仏が多いですが、新調の場合は木地のままの仏像を好まれることが多くなってきました。この場合は前述した檜だけでなく、香木の白檀を使うことも多いです。ご存知のように檜は白っぽく、白檀は茶色っぽい色をしています。そして、白檀は特有のいい香りがして、お仏壇の中にご安置してあるだけで、お線香を上げずともいい香りが漂ってきます。
そして、さらに手を加える場合もあります。それは、金泥(きんでい)や截金(きりかね)仕上げです。金泥書きとは金粉を膠(にかわ)でとかし、細い筆で線を入れて行く技法、截金とは金箔を数枚貼りあわせたものを細く切り、模様を描いていく技法のことです。
次に製作工程についてです。よく観光地に行くと一刀彫りといって、1本の木を刳りぬいて彫った彫刻が素晴らしいと思われていますが、寺院用の大きな仏像の場合寄木造りという技法がとられています。これは、頭、胴体、手、足と各部に分け、頭や胴体は内刳り(うちぐり)といって内側から木を刳り抜いて、それを合わせていく技法です。こうすることによって表面を薄くし、木の割れを少なくします。それ故、寺院用の仏像をもつと非常に軽いです。
今の私たちだけでなく、何代にもわたり手を合わせるお仏像です。仏師によってもお顔の表情が違いますから、新調される場合はその仏師さんの作品をご覧になり各お寺のご本尊のお顔を参考にして、作る際に申し上げたほういいでしょう。次回は台座、御光についてお話する予定です。
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