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中尊前々卓(本願寺派)

前卓は、香炉・花瓶(かひん)・ローソクを立てる火立を置く机です。それゆえ、御本尊をご安置する須弥壇よりも低く、巾が狭くなっています(お仏壇の場合は、具足(花瓶や香炉)を置くスペースの関係で、広くなっている場合もあります。)。

本願寺派の前卓は『六鳥型』と『三鳥型』があります。これは仏説阿弥陀経の中に、浄土には六種の鳥がいて浄土を荘厳していることにちなむものです。向って右から、白鵠(びゃっこう)・孔雀(くじゃく)・鸚鵡(おうむ)・舎利(しゃり)・迦陵頻伽(かりょうびんが)・共命之鳥(ぐみょうしちょう)と六羽の鳥の彫刻が配されてます。袖彫には阿吽(あうん)の龍が脇を固めています。三鳥型の場合、祖師前・御代前に、それぞれに三鳥型の卓(しょく)を置き、左右あわせて六鳥になります。

卓の上に載っている薄い板を下須板(げすいた)といいます。そして、その両端に付いているものを『筆返し』といいます。五具足を置く場合、より机の上を広く使いたいということで、それが、取り外し式にすることもあります。最近は、平常時と法要時に卓を移動するため、底に小さな車輪を付けることもあります。浄土の荘厳を表す華麗な机といえるでしょう。

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