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大谷派宮殿は、屋根が二つで棟が八つあることから『二重屋根八棟造り』といいます(後軒付のみ八つ)。屋根は下から、初重は、正面・両脇に唐破風、二重は正面が千鳥破風(ちどりはふ)・脇が切妻になっています。柱は一〇本あります。屋根と本体とをつなぐ組物は『三つ手組』といい、正面と両脇に肘木がでています。本願寺派の宮殿に比べ組物の段数が少ないのですが、これは、屋根が二重であり、段数を多くすると屋根の比率が高くなるため、バランスがよくないからです。そのため礼盤部分も本願寺派のように箱型ではなく、一重のものになっています。
大谷派の宮殿の大きな特徴は、二重屋根と柱が黒いことです。柱だけでなく屋根も黒を基調としていますが、錺金具がいたるところに打ってあります。屋根は本葺きといって丸瓦部もあります。そして丸瓦の先端にも金具がついています。この先端の丸い金具が巴(ともえ)の紋の形をしていることから、『巴金具』とよびます。柱は一〇本すべてに鎧打ちされた金具が打ってあります。金の錺金具と黒の漆塗り、これを光と影の世界とおっしゃった先生がいらっしゃいました。大谷派の宮殿は建築の壮大さを表した宮殿といえるでしょう。
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