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御宮殿(本願寺派)

本願寺派の宮殿は入母屋造りですが、正面にも妻があることから『出隅三方妻屋根造り』といいます。軒は唐破風になっています。柱は八本あり、母屋(本体部分)に六本と軒の部分に二本です。壮大なものになりますと、後軒付(うしろのきつき)といい、後方部分にも軒が出ています。横からみても立派な造りですが、後方に軒がでますので、須弥壇の奥行きが深くないと置くことができません。向板(ご本尊の後ろ側の板)が開くタイプもあります。こうしておきますと、万が一の場合、後堂から御本尊を運び出すことができます。

御本尊が大きい場合は台座も大きくなるため、軒の二本が狭いと手前から運び出すことができません。その場合は『大谷本廟型』という軒の柱がないタイプがございます。その場合、本体部分が大きくなりますので、両側袖の彫刻が付いておりません。

宮殿の特徴は、屋根の下を支える組物です。その組物の一部がお酒の枡の形をしていることから、それを『枡組』と呼びます。この段数が多いほど、豪華な造りといえます。屋根の瓦部と礼盤(基礎部分)の天板以外はすべて金箔押しです。それゆえに先ほどの枡組も、より豪華な印象を受けます。その構造は建築の美しさを表現した屋根の形といえます。

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