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仏具の話
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■寺院建築 

今回は宮殿、お厨子の話に入る前に予備知識として、寺院建築のお話をいたします。お寺に訪問する際、まず、よく目に付くのが屋根です。そこで、屋根の形を中心にお話したいと思います。まず、図のように本をなかば開いて伏せた形を切妻造(きりつまづくり)、鐘楼や山門によく見られる屋根です。二番目は面が四つからなる寄棟造(よせむねづくり)です。雨が四方に流れることから、四注造(しちゅうづくり)ともいいます。有名な建築としては奈良の唐招提寺があります。三番目は五重の塔や六角堂にみられる、四つの面が頂点に集まったもの、これを宝形造りといいます。これは、屋根の一番上に宝珠(ほうじゅ)を「昔は宝形(ほうぎょう)と呼んでいた」をのせることから宝形造というのです。四番目は寄棟造りの上に切妻を上に載せた形をした入母屋造り(いりもやづくり)です。そして、入り口がAの方から入る本堂を平入り、Bの方から入る本堂を妻入りといいます。寺院の本堂に多い屋根の形です。以上が基本的な屋根の形ですが、平入りの場合、屋根の形が山形になっているものがあります。これを唐破風といいます。曲線を付けるのに手間がかかりますので、本山でも、天皇のお使いをお迎えする勅使門(ちょくしもん)によくみられます。以上をふまえて来月から各派別にお話していきます。

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