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■火舎香炉・華瓶(かしゃこうろ・けびょう)
華瓶は「かひん」とも読めますが、前卓の花瓶(かひん)と区別するために、けびょうと呼びます。
本願寺派は火舎香炉・華瓶一対・燭台で四具足とします。大谷派では火舎香炉と華瓶一対を組み合わせます。いずれも御本尊前に置きます。
それらは密教の大壇を簡略にした、横長の密壇に由来します。火舎香炉は焼香用ですが、器自体が小さく、炭などを入れて使うと熱くなり危険なため、焼香用には前卓の香炉を使うことが多いです。
なお、火舎香炉には線香は用いません。華瓶には樒(しきみ)を立てますが、なければ青木でもかまいません。樒は香気(こうき)があるので、華瓶に水を入れて香水として仏前に御供えするという説もあります。前卓のお花は、御本尊の方ではなく、こちらに向けてお供えします。同じように、樒もこちらに向けます。
これは青々とした樒を見て、私たちが清浄な気持ちになれるという功徳を表しています。『仏説阿弥陀経』にも、八功徳水(はっくどくすい)ということが説かれています。お浄土の池の水を八功徳水といい、その水に清澄・清浄などの八種の功徳が備わっていることが説かれています。華瓶の水はこの八功徳水を表すものです。
最近は、仏壇の新調時に華瓶や火舎香炉がついていないこともありますが、
このような理由からぜひともおかざりいただきたいものです。
宣徳製(こげ茶色)→本願寺派と真鍮製(金色)→大谷派とに分かれていますので、ご購入の際には宗派をお申し出下さい。華瓶に樒を挿していつまでも清らかな気持ちでいたいものです。
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